MENU

昭和9年(1934)、四条小橋を南に少し下がった路地に、西洋の街角で見かけるような、いきな喫茶店フランソアが開店、クラシック音楽とコーヒーの好きな若者を喜ばせた。

立野正一、高木四郎、イタリア人のベンチベニら若い芸術家仲間が設計、ステンドグラスの窓、優雅な白い天井、赤いビロードの椅子、壁にかけられた「モナ・リザ」の複製など、当初からサロン風の贅沢な喫茶店であった。

もっともオーナー立野の本当の意図はもっと高いところにあった。戦時色が深まり自由な言論が困難になっていく時代に抗して、反戦や前衛的な芸術を議論する場として、このフランソアを提供しようとしたのだった。当時、先鋭な論調で知られた『土曜新聞』なども、ここに来ればいつでも手に入った。寄稿者の多くがフランソアの常連だったのだ。「野にすみれが自由に咲く時代である」と語りかけるその主張に、啓発され勇気づけられた若者も少なくなかっただろう。

そんな文化的雰囲気にひかれてフランソアに通った青年の中には、今は亡き藤田嗣治、宇野重吉、桑原武夫のような人もいたとか。それから半世紀を経た今、小さな喫茶店フランソアは、京都昭和史の貴重なインデックスでもある。

(出典:エキゾチック京都 / 淡交社 / 左方郁子)

2021.7.31 【営業時間変更について】当店は、まん延防止等重点措置の適用による時短営業要請を受け、8月2日から8月31日まで10時~20時(ラストオーダー19時30分)の営業とさせていただきます。なお、酒類の提供は終日停止となります。
2021.7.9 【営業時間変更について】当店は、京都府の営業時間短縮要請を継続し、7月12日から8月1日まで10時~21時(ラストオーダー20時30分)の営業とさせていただきます。なお、酒類の提供は11時から20時半までとさせていただきます。
2021.6.20 【営業時間変更について】当店は、まん延防止等重点措置の適用による時短営業要請を受け、6月21日から7月11日まで10時~20時(ラストオーダー19時30分)の営業とさせていただきます。なお、酒類の提供は終日停止となります。


フランスのバルビゾン派の画家フランソア・ミレーより名付けた「フランソア喫茶室」は、昭和9年(1934年)9月、京都の四条河原町に誕生しました。バロック様式風の室内は当時のイタリアの豪華客船の面影を写し、海外の文化と自由への憧れを象徴しています。2003年、喫茶店として初めて、国の登録有形文化財に指定されました。

詳しく見る

PAGE TOP